今回ご紹介するのは、
山形市/蔵王産業団地で精密抜型製造を営む株式会社高橋型精さんです。

同社は光学フィルムなどを刃物で切り取る精密抜型を主に製造し、
大腸がんの検査などに使う紙製の採便シート「楽流カップ」を開発し、
北米での腸内フローラ研究の用途で採用されるなど、
近年は抜型技術を活かしヘルスケア事業にも力を入れておられます。

そんな高橋型精さんならではの高度な技術を活かした2つの商品が現在好評発売中です!

初心者でもさくらんぼの手詰めが簡単に!「チェリーパック500」

山形の代表的な農産物の1つ「さくらんぼ」。
高級なものは綺麗に「手詰め」され、桐箱などに入れられ贈答品に使われます。
しかし「手詰め」という作業、
実は熟練の技術が必要ということはあまり知られていません・・・

高橋型精さんは、
この手詰め作業を誰でも簡単にできる「チェリーパック500」を独自で開発し販売しています。

高橋型精チェリー写真

実はこのチェリーパック、約30年前登場した商品なのです。
高橋社長が自社の抜型加工技術を活かし開発。
特許も取得し販売するも、売れ行きは芳しくなかったそうです。
気がつけば令和2年。「知る人ぞ知る商品」として平成時代を過ごしてしまいました。

一般にさくらんぼの収穫は一年の中でも時期が限られ、短期に集中して人手が必要で、
市域のスーパーなどで「収穫のアルバイト募集」の広告を多く見かけるなど、
毎年人材不足が課題となっています。
本年はコロナウイルス感染拡大の影響もあり、人手がいるのにさくらんぼの需要が減少など、
生産者にとっては大変厳しい状況にありました。

Y-bizでは、このような状況下だからこそ
「農繁期の収穫現場の生産性を向上させるソリューション」として
本商品の魅力を再発見させることはできないかと考え、
商品コンセプトの再設計と情報発信についてサポートをさせて頂きました。

その結果、複数のメディアに取り上げていただきました!

6/5 山形新聞
6/23 TUY「Nスタやまがた」

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2020年6月5日 山形新聞

手詰め作業のやり方については動画投稿サイト「YouTube」で説明動画もアップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=8bqa13CzOI8&feature=youtu.be


約30年前に開発した商品であっても、
強みを洗い出し、現在の社会状況に照らし、
あらためてターゲットと活用シーンを明確にすることで、
再注目させた事例です。

続いて、

②抜き加工技術を活かした「話しやすい抗菌マスク」


コロナ感染拡大で色んな飛沫対策が連日話題となる一方で、
マスクをしても「話す」ことが不可欠な仕事があります。
例えば、先生、販売員、営業職などなど。

これら「マスクをしても話すことが不可欠」な人に、
長年培った抜き加工技術を応用し、
特殊なプリーツ加工で口の周りに適度な空間を生むことで話しやすくなる不織布マスク
「話しやすい抗菌マスク」自社オンラインストアにて発売開始いたしました!
※想定を上回る反響があり、現在は予約販売となっております。

高橋型精写真1

今春のコロナウイルス感染拡大によりマスク不足が社会問題となる中、
高橋社長が
「マスク嫌いの私でも装着ストレスがなく話しやすいものを考えたい」
との想いから、
ヘルスケア事業で培った、同社が得意とする抜き加工技術を応用したマスクを開発しました。

開発したマスクを山形県に寄贈したところ、
「口の周りにスペースができてとても話しやすい」
という意見が多くありました。

マスク不足が一転。店頭で飽和状態になるにつれ、
「ナゾノマスク」といったキーワードが出るなど、
安全性や機能性を疑問視する動きが見られる中、
「安全で話しやすい自社開発のマスクをもっと多くの人に使ってほしい」
という想いを持たれ、Y-bizに相談に来られました。


高橋型精写真2


Y-bizでは、たくさんある特徴の中でも「特殊プリーツ加工」に着目。
このプリーツ加工は誰のどんな困りごとを解決してくれるのだろうか?と考え、
ターゲットを接客サービス業や営業職、先生など
仕事をする上で「話す」ことが欠かせない人としました。

本業は精密刃型の法人向け対応であることから、
営業など人員を多く割き、販路を開拓するといったことは非現実的です。
そこで、ターゲットに直接届ける仕組みとしてオンラインストアの開設を提案。
開設についてもY-bizでサポートさせていただきました。

また、情報発信についてもY-bizでサポートさせていただき、
結果複数のメディアから取り上げていただきました!

7/2 YBC「news every.」
7/3 日本経済新聞
7/4 山形新聞

高橋型精写真3
2020年7月4日 山形新聞


高橋型精さんは今後も自社で長年培ってきた抜き加工技術を活かし、
新型コロナウイルスの状況に応じ社会活動に必要な支援をものづくりの視点から行っていき、
抜き型の可能性を伝えていきたいと考えておられます。

Y-bizではこれからも、事業者の皆様の強みを活かして
前向きなチャレンジを全力でサポートしてまいります!


株式会社高橋型精
山形市蔵王松ヶ丘1-1-35
TEL:023-695-3311
URL:https://tk-keisei.com/
(「話しやすい抗菌マスク」自社オンラインストア:https://talkmask.official.ec/