お肉屋さんには
ショーケースやパック詰めされたお肉があることが常識ですが、
このたび山形市にショーケースのないお肉屋さんがOPENしました。

その名も「中島商店 小売部」

驚くほど普通の名称ですいません…

とても肉を小売しているとは思えない外観
お客様に「何のなかじま?」「表札?」と言われたかどうかは定かではありませんが、
お肉屋としては山形市内随一のわかりにくさかもしれません(汗)

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それもそのはず。
中島商店さんは1898年(明治31年)創業の食肉卸企業です。

2019年に山形三ツ星カツサンドプロジェクトの支援をさせて頂くなど、
これまで併設の29deli nakajima(惣菜部門)の強化に努めて来られました。

2階にはコロナに関係なく人手が足りないからオールセルフ形式。
だから1日1組限定の「公民館のような料亭?」も。
肉の小売についてもお客様から問い合わせがあれば対応するなど
知る人ぞ知るレアなサービスを展開されていました。

しかしコロナ感染拡大の影響もあり、
主力の外食産業向けに卸す肉類の売上が減少していました。

外食産業向けに提供する肉は注文が入った段階で初めてオーダーに応じ加工を行います。
一般に肉は切った瞬間から劣化が始まると言われ、
時間の経過とともにうま味成分が詰まったドリップも出てしまいます。
生肉の冷蔵保存は40日程度持ちますが、スライスすると5日程度になります。

同社はもともと「山形牛のおいしさを伝える」ことをモットーに、
牛や豚の命を犠牲にして食肉を扱うことから
「もったいない」ことがないよう厳選し仕入れ、
安心安全なものをお客様に必要な量をお届けする姿勢をお持ちでした。

そこで、いくら冷凍や物流技術が発達しても
「切りたての肉に勝るものはないのでは?」と考え
卸の肉の販売スタイルや雰囲気をそのままに、
「切りたて肉を売る小売スタイルを強化できないか」とご提案。

「もったいない」ことがないよう売る姿勢を貫き、
必要なだけ注文を受けてからスライスし販売すれば、
フードロス問題や食品トレーの過剰使用抑制にも貢献
できます。

その結果、2020年9月19日(土)から「中島商店 小売部」がスタート。
第1、3、5土曜日は「土曜牛の日」と銘打ち、
新鮮なホルモンなどの限定商品も提供することになりました。

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いずれも写真提供 中島商店

Y-bizでは本取り組みのコンセプト設計やオペレーションに関するアドバイスに加え、
情報発信についてもサポートもさせて頂きました。

その結果、

9月24日 さくらんぼテレビ Live News it  
中島商店小売部SAY


10月4日の山形新聞

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10月1日 読売新聞、10月16日 河北新報でも紹介頂きました。

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メディアにご紹介頂いたこともあり、週末は仙台方面からのお客様も

一方、「らしさ」を追求した結果お肉屋としては山形市内随一のわかりにくさに。
「どこにお店があるのかわからない」「間違えて近くの肉屋に行った」といった課題
も。

そこで週末は看板を表に出すなどの工夫をアドバイス。
遠方のお客様も素通りすることなくお尋ね頂けるようになりました。

自社の個性や特徴を活かしたショーケースのないお肉屋さん。
次の11月21日(土)は「土曜牛の日」です。
新鮮な切り立て山形牛を是非ご賞味下さい。

ショーケースのないお肉屋さん「中島商店小売部」
山形市相生町8-55
営業時間:9:0016:00 平日に限り併設する29deli Nakajima19:00まで受取可。

定休日:第2、4土曜日、日曜日、祝日

主な取り扱い商品と価格目安:

山形牛ヒレ 2,000円、山形牛サーロイン1,900円、山形牛リブロース 1,700

山形牛肩ロース 1,000円、山形牛もも 800円、山形牛三角バラ 900

山形牛トモサンカク 800円、山形牛イチボ 800円、山形牛ランプ 800円、山形牛バラ500

「土曜牛の日」限定 国産白モツ 300円、国産ギアラ 300円、国産しまちょう 300円、

国産サガリ 800円、国産ハラミ 800円、国産牛すじ 100

魔法の脂〜腹脂・ハンバーグやお料理の風味付に〜(牛脂)100

その他、山形県産豚や、限定商品等があります。いずれも100gあたりの価格となります。消費税別。

なお、価格は変動する場合があります。ギフト、贈答対応可。