今回ご紹介するのはオプティ山形さんの「DPF・インジェクターの洗い屋」です。

同社は親会社ティスコ運輸さんが保有するディーゼル車(トラック)の
予防整備(故障を未然に防ぐ整備)で得た実績とノウハウを活かし、
DPFマフラーやインジェクターといったディーゼル車に欠かせない部位の洗浄を
もっと拡販できないか
と相談に来られました。

ちなみに、
DPFマフラーとはエンジンから排出される有害物質を除去するフィルター装置。
インジェクターとは燃料タンクから必要な燃料を調節しエンジンに送る部品です。

拡販にあたって既にWebサイトを制作会社と打ち合わせを進めておられ、
ラフも出来上がっていました。

お話を伺う中で、ふと頭の中に疑問がよぎります。

「そもそもこのサービスは誰がどんな目的で使うのだろう?」

「何故洗わなきゃいけないのか、洗うとどんな利点があるのかを受け手は理解できるのか?」

「用語は売り手の世界の常識であって、受け手にとってチンプンカンプンにならないか?」

ターゲットを明確にし、そこにどんな商品やサービスを当てるのか。
その上でターゲットにとって正当な価格を定め、販路を含む買いやすい売り方、
理解しやすいサービス名、届く媒体や手段を使ったプロモーションを組み立てないと、
うまく伝わりません。

コンセプト(方向性)の整理や確認がないままに、
Webサイトやチラシの制作に着手してしまうと、
何となく散財していた情報が整理され見映えがよくなるも、
「売れる」につながらないケースがあります。

そこで一旦Webサイトの制作を推し進めるのではなく、
一歩手前に立ち返り、方向性を整理確認することをご提案しました。

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実際、営業をかけても対応した担当者が用語がわからないケースや、
そもそもどうして洗浄しないといけないのかの理解浸透がなされておらず、
故障すると全交換している事実がわかってきました。

数回に渡る作戦会議を経て、

山形県、宮城県、福島県それぞれの対象エリアで
ディーゼル車(トラック・バス・建機等)を保有する建設土木業、運送業、観光バス会社を
ターゲットに、

「故障するとマフラーの全交換には100万円ほどかかり燃費の悪化や環境汚染につながる」

「マフラーを定期的に洗浄することで故障の予防ができること」

「その機会をまずは診断で体験できること」

をしっかりと伝え、

依頼企業先へ専用の機械を持参し出張訪問し、
DPFとインジェクターの健康状態を診断し、
その結果をもとにDPFマフラーとインジェクターを洗浄できる

「DPF・インジェクターの洗い屋」 サービスが完成しました。

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Y-bizでは本サービスのコンセプト設計、サービス化にとどまらず、情報発信も支援。

Webサイトと営業時に使うチラシで伝えるメッセージが異なっていないか。
つまり、Webやマスメディアといった空中戦だけでなく、
お客様との最前線(地上戦)で使われるチラシ類とデザインの方向性(トーン&マナー)や
表現を一致させることにも細心の注意を払い、サービスの開始を迎えました。

その結果、
11月5日に山形新聞

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11月6日に日本経済新聞
11月12日に河北新報で紹介されました。

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早速、ターゲット企業からの問い合わせ、
著名企業からの新規受注が得られるなど具体的な成果につながりました。

受け手が理解している、できるといった前提でその世界の専門用語だけで物事を伝えたり、
売ることが先行し「そもそもなぜこれが必要なのかが明確に伝わっていない」といったケースが
少なからずあります。

商品やサービスの魅力、強みを捉え直し、売り方を工夫することで流れが変わる。
Y-bizでは引き続き事業者の強みを活かし、前向きな挑戦を支援して参ります。

株式会社オプティ山形
山形市大字漆山字大段1865番地5
TEL 023(6782)5472
「DPF・インジェクターの洗い屋」