今回ご紹介するのはやまがたさくらんぼファーム「王将果樹園」さんです。

天童市で観光果樹園を中心に、カフェや物販など複合的な展開をされています。

以前本ブログでワケあり果物のサブスクモデル「ワケあり倶楽部」が大反響を呼び、
コロナ禍で営業自粛となった観光果樹園の売上をカバーするだけでなく
新たなお客様との出会いにつながった事例を紹介させていただきました。

やまがたさくらんぼファームさんはさらに
ウィズコロナ時代に向けた新たな取り組みとして
2つのサービスをスタートさせました!

①オンライン会議システム「Zoom」を使ったラ・フランス収穫体験会「AIR農園部」

コロナウイルス感染拡大の影響で山形に来たくても来れない果物ファン向けに「Zoom」を活用し、
あたかも実際にラ・フランス狩りをしているかのような体験ができる新企画、
「AIR農園部」をスタートさせました。

本サービスは、同社のメールマガジンに登録して頂いたお客様とZoomでつながり、
同社の矢萩社長と園地を散策しながら
畑に成っている果実を映像で見せながら採って欲しい実を選んだり、
美味しい食べ方を教えてもらうなど、
あたかも収穫しているような体験ができます。

例えばこんな感じ。

「このラ・フランス大きいですよ。いかがですか?」
園地内でラ・フランスの果実や樹木を映像に映し、カメラ越しで説明。
ラ・フランスの生育状況やおいしい食べ方なども説明します。

「それ、もいでください」というお客さまの声に、
スタッフが実際に果実を収穫。

矢萩さんとの会話を楽しみながら、
実際に収穫しているような楽しさを味わえると参加者からも好評だそうです。


観光果樹園と言えば「さくらんぼ狩り」が人気ですが、
ラ・フランスは収穫から食べ頃まで一定の期間が必要なためその場で食べることができず、
収穫体験には不向きとされてきました。

ところが、オンラインなら収穫したラ・フランスを食べ頃になるまで追熟させてからの発送が
可能になり、最もおいしいタイミングでお客さまに届けることができます。
すぐに食べられないという「弱点」をオンライン収穫で解決しました。


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Y-bizでは本企画のコンセプト設計と、
「AIR農園部」というネーミングや情報発信をサポートいたしました。
その結果、多くのメディアに取り上げていただきました!

2020年10月13日 日本経済新聞
2020年10月16日 山形新聞
2020年10月22日 河北新報
2020年10月24日 読売新聞
2020年11月14日 朝日新聞
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2020年10月16日 山形新聞

AIR農園部は単発のZoomを使った疑似収穫企画ではありません。ビジネスは「継続性」が重要です。
今後は模擬収穫の対象を他の果物にも広げていき、栽培方法の指導なども伝えたい。
なので、名称に「部」がついているのです。
今後の「AIR農園部」の挑戦にも期待が膨らみます。

続いて、
②旬の果物がいつでも気軽に購入できる「くだものじはんき」

ウィズコロナ時代の新たな販売スタイルとして、
国道48号線沿いの自社園地内に24時間無人の「くだものじはんき」が誕生。

数年前から東京メトロの駅ナカにはバナナなどの果物の自販機があります。
一方、農家の方が収穫した作物を軒先で投げ銭方式で無人販売するスタイルは大昔から存在します。

まずは王将果樹園のキーカラーである赤を強調し、
名前は一発で何なのかがわかるようにシンプルに8文字で表現。
車で道を走っていても「あ!アレだ」とすぐわかるように。

加えて、単に自販機で果物を売る以上の付加価値を産めないか。
福袋などの仕掛けも視野に入れて、
季節の果物や加工品をいつでも気軽に。
ちょっとしたドキドキ感と一緒に購入することが可能
です。
山形と宮城をつなぐ国道沿いの憩いの場としても活用されることを期待しスタート。
各種メディアで紹介いただきました。

2021年1月4日 山形新聞
2021年2月12日 河北新報

山形新聞(くだものじはんき)

2021年1月4日 山形新聞

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昼間も目立つ真っ赤な仕様。コーラの自販機ともコーディネート?

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夜空にも映える真っ赤っ赤仕様

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お金を入れて扉を開けたら果物収穫!何だか楽しそう(^^♪

次の展開も既に進行中。
やまがたさくらんぼファームさんの前向きなチャレンジに今後もぜひご注目ください!


農業生産法人やまがたさくらんぼファーム
天童市大字川原子1303
023-657-3211