今回は山形を代表する老舗菓子店のひとつ、株式会社杵屋本店さんが、創業210周年を記念し限定生産する「移ろいを楽しむ羊羹kaju*-カジュ-」をご紹介。
実はこちら、予約を開始した9月13日から2日間で、発売予定日の18日を待たず、限定数210本を完売するほど大反響を呼んだ商品なのです。


これを受け、杵屋本店さんでは、先月の予約販売において、県外からの注文と発送が多いことを知り、移動が自粛される昨今、山形の果物の美味しさや自然の美しさを表現したこの羊羹をお求めいただいたお客様にできる限りお届けしたいとの想いで、生産体制を整え、追加生産することを決定しました。
次回の販売は、10月8日(金)より限定200本。WEB通販、店頭で予約受付を再開し、10月15日(金)より販売となります。
また、10月23日(土)からは、各週で数量を限定し、販売されるとのことです(WEB通販、店頭共に予約可能)。


どうしてそんなに人気なのに、数量限定なの?もっと早く販売できないの?と思われるかもしれませんが、「移ろいを楽しむ羊羹kaju*-カジュ-」は、制作工程が多く、完成するのに時間がかかるため、数量限定で展開しています。


kaju_4
乾燥室に入る前の琥珀糖kaju*。専用の乾燥室で5日間乾燥させ、琥珀糖を砕いて羊羹に馴染ませるまで2日間と、合計7日間かかります。


kaju_1


この羊羹Kaju-カジュ-は、昨年発売され、見た目の可愛らしさから、SNSで話題を集めた「kaju*フルーツ琥珀糖」を、透明さにこだわった錦玉に流し込んで作られています。
日が経つごとに琥珀糖が錦玉に馴染んでいき、くっきりと際立ってみえる状態から、ぼかし絵のように淡くにじんだ印象に変わります。
杵屋本店さんの伝統である羊羹で、山形の果物の美味しさと四季の移ろいを表現したそう。
賞味期限が1か月程度ありますので、その間変化する様子を楽しんでいただけます。


kaju_3
色鮮やかな琥珀糖がくっきりと見えている状態から、2週間後には、琥珀糖が錦玉の中に淡くにじんでいる状態になる様子。

kaju_3
kaju*と錦玉、双方の魅力を最大限引き出すべく、糖度の調整やkaju*のカット方法など、試作開発を繰り返し、約1年をかけ完成した逸品です。


kaju_2
金色の箔押しのある宝石箱のような印象の白いパッケージが高級感を醸し出しています。牛乳パックを再利用した素材で作られており、環境にも配慮されています。(ここまでの写真提供すべて杵屋本店さん)


創業210周年を彩る記念商品の打ち出し方、販売方法について、杵屋本店さんがご相談にみえたのが7月のこと。
試作段階として見せていただいたのは虹色にきらめくきれいなきれいな羊羹でした。
この羊羹の背景にあるストーリーを伝えないなんてもったいないと、まずは、商品に込められた想いや特徴をひとつひとつお聞きしながら魅力やオリジナリティの見える化をサポート。
なかでも、センター長富松が着目したのが杵屋本店さんのこの一言。
「この羊羹、安定するまでに時間がかかるんですよね」。
それってどういうこと?
作りたての錦玉羹に琥珀糖がくっきりと浮かんでいる状態から徐々に境目が馴染みでいくため、見た目が時間とともに変化するのだそう。そんな羊羹、聞いたことない。

というわけで、ディスカッションを重ね、「地産地消」と厳選した素材という杵屋本店さんが大切にされていることを、山形の四季の移ろいのように変化する羊羹kajuが体現していること、変化していく様子が楽しめることを、この商品の魅力としてお伝えすることになりました。
また、同社のような老舗店が行い、好評を博した商品戦略の事例をお伝えしながら、具体的な販売計画について作戦会議を続け、多くの人に注目していただき、商品を手に取ってもらえるよう、プレスリリースでの発信もサポート。
さらに、商品の販売をバックアップできるよう、有効的なSNS投稿についてもお伝えしました。


予約販売を前に、山形新聞に掲載されました。

20210911_山形新聞(杵屋本店羊羹kaju)
 
2021年9月11日山形新聞


また、山形新聞の記事が、yahooニュースや、msnといったポータルサイトで取り上げられ、全国のお客様に商品を周知することができました。


「移ろいを楽しむ羊羹kaju*-カジュ-」を通し、長い伝統を守りながらも、羊羹に新しい風を吹き込んで、若者にも馴染みのあるお菓子にしたい、と考えていらっしゃる杵屋本店さん。
Y-bizでは、今後も杵屋本店さんの前向きなチャレンジをご支援してまいります。


株式会社杵屋本店
山形県上山市弁天二丁目3-12
023-673-5444