昨年3月に東北芸術工科大学を卒業された髙橋駿斗さんが代表取締役を務めるEnoGG(エノグ)株式会社さん。EnoGGさんは、「アート作品を日常に溶け込ませる」をテーマに、イベントプロデュースやレンタルアートサービスなどを行っておられます。
Y-bizでは、髙橋さんが事業を開始して間もない頃にY-bizに来所されてから、現在に至るまで定期的にディスカッションを重ね、どのように事業に繋げていくかをご支援させていただいております。


本日は、そんなEnoGGさんの新たな挑戦をご紹介します。
この度、EnoGGさんでは、東日本大震災で社殿が損傷し、改修工事が進められている福島県双葉郡浪江町の白幡神社より、天井絵の修復についてご依頼を受け、山形県在住の若手アーティストとともに、1000 年前の天井画16枚を3か月かけて復元されました。

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1000年前に描かれたであろう図柄が、若手アーティストの手によって鮮やかに蘇りました。


このまま朽ちていくと、何が描いてあったのか分からなくなる状態だった天井画をスキャニング。
肉眼では判別しにくい箇所を写し取り、それを下絵として若手アーティストが新しい天井画を制作しました。


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若いアーティストを支援することで、地域貢献活動にも繋がっていきます。


今回のプロジェクトに携わったアーティストの方々は、伝統ある神社に作品を遺せることに喜びを感じていたそう。
また、神社という、古来より人が集まる場所を舞台に、若手アーティストが活躍する場作りと、
アーティストの作品に身近に触れるきっかけ作り、さらに、現在、天井画だけでなく、
奥の院・鳥居・狛犬の修復や建て替えが同時に行われているとのことで、
新しくなった白旗神社をきっかけに双葉郡や福島に訪れる理由となれば嬉しい、と髙橋さんは話されています。


9月26日に復元後のお披露目を行い、その様子が山形新聞に掲載されました!


20211007山形新聞_EnoGG(天井画)
2021年10月7日山形新聞

【11月25日追記】11月22日の朝日新聞にも掲載されました。
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EnoGGさんは、今回の天井画復元のプロジェクトを終え、県内でも同様の活動に取り組んでいきたいという意欲を胸に、次なる展開に向かっておられます。
若い力を発揮し、創造とチャレンジを続けられているEnoGGさん。また、多くの人に、芸術作品を身近に感じてもらうこと、そしてもっとアートを気軽に楽しんでもらいたい、との思いのもと活動されているEnoGGさんを、引き続きY-bizもご支援して参ります。


EnoGG株式会社
山形市下条町4丁目1-52 ラビットハウス 下条 103
080-5745-8310